マーケティング法務検定に向けて勉強中でありますが、結構日本語の紛らわしさで引っ掛かることが多いです。
基本的に選択式問題なのですが、どちらも似たような日本語で区別できないものがありまして・・・。
そんな中で特に引っ掛かりやすい用語や意味についてまとめてみました。
間違えずに覚えましょうという自戒の念をこめて。
記事の内容はこちら!
はじめに
マーケティング法務検定は、国際実務マーケティング協会が主催する検定となります。
2021年に開設されており、ここ最近できた新しい検定です。
主にマーケティングや広告に関する正しい法知識を知り、営業活動に活かす力を習得することを目的とした検定です。
試験概要などの試験に関する内容は記事にしておりますので、そちらをご覧ください。
引っ掛かりやすい(引っ掛かった)用語3選!
引っ掛かりやすい用語3選!
1. 使い分けがややこしい!無効・取り消し・解除
さて、この3つの意味の違いについてご存知でしょうか?
どれも「無しにする」という意味で捉えられやすいのですが、この3つには明確に使い分ける必要があります。
前回の消費者契約法について書いた記事で無効と取り消しについては説明しました。
取り消し:取り消すまでは有効、けれども取り消すと最初から無効になることをいいます。
取り消しをしなければ、有効のままとなります。
解除:契約締結後、当事者の一方の意思表示によって、その効力が最初から存在していなかったのと同じ状態にすることをいいます。
マーケティング法務検定C級の過去問にも、「○○は無効である」といった問題が〇か×か選択式で出てくることがあります。ぱっと見、こちらが不利なのだから〇だろうと回答すると、正解は×といった場合もあります。
そのときって、だいたい「無効ではなく取り消しである」が回答だったりするんですよね。
このように、各法律に対して無効か取り消しかはしっかりと理解しておく必要があります。
2. 景品表示法はきちんと守ろう!優良誤認と有利誤認
続いて、景品表示法で出てくる優良誤認と有利誤認です。
この違いについてはご存知でしょうか?
誤認なのだから、どちらも消費者に良いように見せて騙すといった意味で取られるのではないでしょうか。
これも明確な違いがありまして・・・
優良誤認:品質や規格その他の内容について誤認させる
有利誤認:価格その他の取引条件において誤認させる
例えば、何でもない牛肉に対して「ブランド牛」のような名前を付けるのは優良誤認です。
お菓子などで、他社と同程度の内容量しかないにもかかわらず、他社商品の2倍の内容量と記載するのは有利誤認です。
どちらも騙すといったことには変わりありませんね。
誤認といえども、タイプがあるんですねー。
3. 契約における、停止条件と解除条件
条件とは、法律行為の発生・消滅が将来発生するか不確実な事実にかからせる法律効果を制限する定めを言います。例えば、「マーケティング法務検定c級に合格したら、○○円貰える」といった場合、合格したらという不確実な事実が含まれており条件といえます。
過去問に出てきて間違えました。
そんな条件について、2つのパターンがあります。
停止条件
停止条件とは、条件が成就するまでの間、法律効果の発生を停止しておく条件のことです。
例えば、「マーケティング法務検定C級に合格したら1万円貰える」といった契約をした場合、「1万円をあげる」、「1万円を貰える」というのが契約者の意思です。
そこに、「マーケティング法務検定C級に合格したら・・・」という停止条件が加わります。
契約時はまだマーケティング法務検定C級に合格していないため、契約効果が発生しておらず停止しているというのが停止条件です。
なお、検定に合格した場合を条件成就、検定が不合格だった場合を条件不成就といいます。
解除条件
解除条件とは、条件の成就によって法律効果の効力が消滅する条件のことです。
解除とは、成立した契約の効力から当事者を開放し、契約が消滅したものとして処理することを示します。
例えば、「次のマーケティング法務検定に落ちたら、毎月1万円のお小遣いを止める」という条件です。
契約者の中で「毎月1万円あげます」、「毎月1万円貰います」という契約は成立しているので、それに基づき契約は実行され続けます。
ここに、「次のマーケティング法務検定に落ちたら」という条件が成就してしまうと、お小遣いの契約関係は解除されてしまうのです。
過去問を受けてみて
過去問を受けてみて
試験に向けて過去問を解きまくっているのですが、今回紹介した3選は全て引っ掛かりました。
全て逆の意味に捉えてしまっていたので、本番までには正しく覚えておくようにします。
また、公式テキストを見て思ったのが、そこまで試験範囲が広いわけではないんですよね。
過去問を解きながら、間違えた箇所を確実に覚えていくことで、正答率8割も手が届くのではないかと思いました。
試験日は今週なので、万全の態勢で挑んでまいります。